1982年の東北・上越新幹線の開業に際して用意されたのが200系新幹線電車です。私などは白に青帯の東海道・山陽新幹線0系だけが新幹線だと思っていましたから、当時はずいぶんと新鮮な電車に思えました。
ただ単に帯色をグリーンに変えたのではなく、車体はアルミ製となっています。これは積雪地帯を走るための耐寒・耐雪構造とするための重量増加を防止するという理由があります。また機器の架設については着雪を防ぐため、ボディ・マウント方式を採用しています。
主回路はサイリスタ位相制御を採用し、機器類の接点を減らすことによる保守の省力化も行われました。また当初は210km/hを最高速度としましたが、将来のスピードアップを考慮した構造となったいます。1985年には最高速度を240km/hに引き上げています。
写真の222-35は1982年に近畿車輛で完成したものです。200系についてはE2系など新形車両への置き換えが進み、リニューアル改造を受けた編成の一部が現役として残っています。