2010/12/23

鉄道博物館オハ3126

 草創期の日本の鉄道車両の客車は木製車体でしたが、大正の終わりごろになると機関車の高性能化を背景として木製車体では安全性の面では万全とはいえなくなってきました。
 そこで1927年から製造されたのが、骨組みと外板を鋼製とし、車内は従来通り木造とした半鋼製客車オハ32000形〈→オハ31形〉です。明かり取りのある二重屋根という現代の感覚ではクラシカルな外観ですね。車体長も17mとやや小ぶりです。
 そういえばこの客車はKATO〈関水金属〉で古くからC50形蒸気機関車とともにNゲージで模型化されていました。私も中学生くらいの頃はなかなか模型を買えませんでしたので、カタログを何度も何度も読み返したものです。おじさんになると模型は買うことはできますが、模型で遊ぶ時間はないですね。
 写真の26号は1927年に汽車製造で完成したものです。国鉄で引退してから津軽鉄道に譲渡され、ストーブ列車として活躍しました。1983年に現役を退き芦野公園で保存されていました。津軽鉄道から寄贈を受け、鉄道博物館に収蔵されました。