2010/12/11

鉄道博物館キハ41307

 キハ41000形は日本で初めて量産された気動車として、1932年から36年にかけて138両が製造されました。当初ガソリンを動力としていましたが、戦後はディーゼルを動力とするエンジンに換装されました。
 写真のキハ41307は1934年に川崎車輛で完成したもので、主に長野県下で活躍しました。1948年には長野工場で、燃料不足対策として天然ガスを利用するガス動車に改造され、さらに1952年には長野工場でディーゼルカーに再改造されました。
 1957年の形式称号改正でキハ04 8に改番されました。1958年1月中込機関区で廃車され、国鉄車両としての活躍に終止符を打ちました。
 遠州鉄道キハ802として再起してから、1967年に北陸鉄道能登線に転じて1972年の廃線までキハ5211として活躍しました。さらに関東鉄道筑波線→筑波鉄道キハ461として1982年まで使用されました。鉄道博物館での展示に際してはキハ04 8保存会から寄贈を受けています。