小田急電鉄30000形は、3100形の代替を目的として1995年度から1999年度にかけて3次に渡って70両(6両編成・4両編成7本ずつ)が導入されたものです。新製から20年を経過したため2016年度からリニューアルが進められており、車体・客室内部・機器類など全般について、快適性や環境に配慮した改善が進められています。
30000形の車体は普通鋼製で、屋根・床材にはステンレス鋼を用いています。展望室こそありませんが、側窓が大きく連続しているため採光には優れています。リニューアルによって、腰掛はブルー・ベージュ系のツートンカラーとし照明をLEDに変更しています。客室内は広く快適なものといえるでしょう。
リニューアルにより制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御から最新のSic-VVVFインバータ制御に更新し、主電動機も出力150kWの誘導電動機に換装しています。台車はモノリンク式軸箱支持方式のボルスタレス台車SS146/SS146A/SS046を装備しています。電動車比率の変更によりSS046付属台車からSS146A電動台車への変更が発生しています。
写真の30053F+30253Fは1997年4月に日本車両で完成したもので、30000形の2次車に相当します。2021年2月に日本車両でリニューアルと機器更新を完了しています。リニューアル後はEXEαという愛称となり、塗装も変更されています。