1989年から4次にわたり205系を96両(6両編成16本)新製投入したあとも南武線に残っていた103系を代替するために、山手線にE231系500番台を新製投入したことにより捻出された205系が72両(6両編成12本)が2002年10月から2003年7月にかけて転入してきました。
これらの編成は山手線時代の11両編成から、4M2Tの6両編成に短縮される格好になっています。側扉の窓が小さいのが新製投入された車両との相違点ですが、外見上の差異はあまりないように思います。
205系は国鉄時代に山手線への投入が始まり、JR東日本に増備も継承されましたが、投資額の抑制を重点に置いて設計された車両です。制御装置から中間車の棒連結器など様々なコストダウンを図りましたが、利用者にとっては車内が明るくて乗り心地も良い車両だったと思います。
写真のナハ37編成は1985年9月に川崎重工で完成し、ヤテ21編成として山手電車区に新製配置されたものです。2002年12月に中原電車区に転入しました。2015年9月に廃車となり、インドネシアに譲渡されました。