東京メトロの車両の中でも、置換えの迫っている7000系・8000系は注目を集めています。既に置換えが完了した6000系も含めて昭和の電車という印象が強いからでしょうか?確かに同年代に製造された通勤電車の中では先進的な車両だったと思います。
それらに続く06系・07系・08系は少数の増備にとどまり、地味な存在となっています。1編成だけの製造だった千代田線の06系に至っては6000系より先に引退しました。有楽町線に投入された07系もホームドアの導入の影響で東西線に転属しています。
半蔵門線の08系は少数派ながらも堅調な活躍を続けています。8000系の後継となる18000系の置換えの対象にも今のところは含まれておりません。8000系や東急8500系も多く走っていた東急田園都市線・半蔵門線内では比較的新しい電車という印象が強かったと思います。
写真の08102Fは、2003年1月に日本車両で完成したものです。08系の増備は2003年3月の水天宮前ー押上間の開業に備えた60両(10両編成6本)の1次車のみとなりました。営団地下鉄としては最後の新形式となりました。