小田急電鉄8000形は一般車としては最古参になりますが、2002年度から2013年度にかけて車体修理と機器更新を行っており、それほど古びた電車だという印象はありません。機能的には3000形と同等の水準にあり、快速急行や急行を中心に使用されています。
さてその急行ですが、その昔の小田急の急行といえば、下り列車の前6両が箱根湯本・後ろ4両が片瀬江ノ島行きで相模大野で分割していました。そんな訳でいつも混雑していました。小田原から新宿まで乗ったこともありますが、ずいぶんと時間がかかった記憶があります。
複々線化がいよいよ完成した現在となっては、快速急行が10両編成で頻繁に運転されているわけですから速達性も快適性も段違いに向上しています。8000形はその両方の時代にわたり走り続けているわけです。
写真の8262Fは1985年5月に川崎重工で完成したもので、8000形の4次車に相当するものです。4次車では6連の補助電源装置にGTO-SIV(機器更新時にIGBT-SIVに換装)を装備するようになりました。2006年11月に車体修理と機器更新を完了しております。