東京メトロ8000系は半蔵門線用として1980年度から1994年度にかけて190両(10両編成19本)が導入されました。当初の計画では8両編成を11本、10両編成11本を組成する構想でしたが、沿線の開発の進行によりすべて10両編成となりました。そのため車両番号と製造順序に一部前後があります。
8000形の車体は軽量アルミ製で、大きな1段下降窓を側窓に採用してスッキリとした印象です。室内もアイボリー系の色彩でまとめた内装で総じて軽快・明るい雰囲気に仕上がりました。大規模修繕も受けていますので、現在でもそれほど古さを感じることはありません。
制御装置は機器更新によりIGBT-VVVFインバータ制御とし、補助電源装置は24kVAのSIVを備えています。主電動機も出力165kWの誘導電動機に換装されました。台車は新製当初よりボルスタレス台車SS101を装備しています。
写真の8117Fは1988年11月に東急車輌で完成したもので、8000系の4次車に相当します。新製されたのは8両で、1987年8月に川崎重工で完成した3次車8617・8717を組み込んで10両編成を組成しました。2013年6月に大規模修繕と制御装置更新を完了しています。