2011/06/11

リニア・鉄道館323-20.322-9001(東海道・山陽新幹線300系)

 東海道新幹線の看板列車である「のぞみ」は1992年3月のダイヤ改正で2往復の運転を開始しました。「のぞみ」用に新たに設計されたのが300系電車です。
 サービス面の改善が顕著だったとはいえ、技術的には0系の延長線上にあった100系とは異なり、飛躍的な進化を遂げています。アルミ製の軽量車体にVVVFインバータ制御による大出力の誘導電動機を搭載し、東海道新幹線での270km/h運転を実現しました。
 東京ー新大阪間を2時間30分で結びましたが、食堂車もなくなり味気なくなった部分もあります。とはいえ今や「のぞみ」も毎時4本ずつが設定され、品川駅開業や新横浜停車により便利となりました。車両もN700系や700系に置き換わってより快適になっています。
 時の流れは速いもので300系も「こだま」専用に近くなっています。JR東海では9本しか稼働編成がないそうです。近いうちにN700系Aなんていう新形が登場して700系の廃車が始まるそうですから。

 リニア・鉄道館では御覧のように323-20の隣に試作車の322-9001を展示しています。323-20は1993年に日本車輌で完成したもので、322-9001は1990年に日立製作所で完成したものです。
【撮影:佐野次郎 2011.6.9】