2011/06/16

リニア・鉄道館モハ52 004

 モハ52形電車は「流電」として知られる電車で1936年から37年に中間車を含めて12両が製造されました。当時は鉄道車両に流線型がとりいれられ、国鉄ではC53形やC55形に流線型のカバーをつけたものも登場しました。
 名鉄の850形「なまず」や3400形「いもむし」なども同時期に製造された電車ですね。その他同時期に製造された路面電車にも、横浜市電1100形など流線型の影響を感じさせる電車があります。
 モハ52形は当初京阪神間の急行に投入され、その後阪和線に転じました。1957年以降飯田線に転属して引退まで活躍しました。「スカ色」で走る姿を鉄道誌で見た記憶があります。
 写真のモハ52004は1937年に川崎車輌で完成したもので、1978年に廃車となりました。製造当時の姿に復元されて展示されていますね。
【撮影:佐野次郎 2011.6.9】