C57形蒸気機関車は北海道から九州まで幹線・亜幹線(最近あまり聞かない言葉ですね)で幅広く活躍しました。またC57形には「貴婦人」というニックネームがつけられておりました。確かに優美なスタイルの蒸気機関車だということはできるでしょう。
とはいうものの皆さんのご存じの通り、SLとは効率の悪いものでした。そしてSLの乗務も過酷なものでした。つい先日どこかの鉄道会社で乗務員が居眠りしていたらしいですが、SLでは絶対に無理です。
輸送用の機械でありながら、人間臭い。それがSLです。電化やディーゼル化される過程において多くの鉄道ファンを引きつけたのもなんとなくわかるような気がします。私自身はリアルタイムで経験するには少し遅かったのですが、当時の熱気は想像できます。
【撮影:佐野次郎 2011.6.9】