2011/06/18

リニア・鉄道館モハ10 35

 モハ52形「流電」の右隣に展示されているのが、モハ1形電車です。モハ1形電車は鉄道省が1921年から製造した通勤用の電車です。京浜線や中央本線などで使用されました。現代のE233系の遠祖ともいうべき電車です。
 車体は木製です。車内の様子をご覧いただくとよくわかります。現代の通勤電車とは全く雰囲気が違いますね。
 ちなみにモハ1形は乗務員室が、客室と独立した初めての電車だそうです。それまでは路面電車のように客室の隅に運転台があったような感じだったのでしょう。
 写真のモハ10 35は1922年に汽車製造で完成したものです。1938年に三信鉄道(飯田線の前身)に転籍し、さらに1958年には大井川鉄道に転じました。1994年にJR東海が引き取っております。
【撮影:佐野次郎 2011.6.9】

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