JR東日本の201系や京王電鉄6000系・3000系、京浜急行1000形など「昭和の通勤電車たち」が次々と姿を消していく中で、いっこうに衰える気配のなかった東武8000系ですが、伊勢崎線では運用が減り、また東上線でも50000系の製造が再開されたことにより廃車が続出しています。
製造両数が多いことから私鉄版103系とも呼ばれていた8000系ですが、103系とは異なり乗り心地の良い空気バネ台車を履いています。また正面デザインも改造により新しくしているため、それほど古い電車だという感じはしませんが、実際には40年以上走っている電車も多く残っています。
私の個人的な東武8000系体験といえば、20年くらい前の話になりますが大学の先輩が東上線沿線に住んでいて、遊びに行くときに乗ったのがいつも8000系でした。大学の最寄り駅から有楽町線に乗って、和光市で東上線に乗り換える。そんな感じでしたね。
写真の8122Fは1966年8月に日本車輛で完成したもので、1980年8月に冷房改造を行いました。また1989年6月に津覇車輛で車体更新を実施しています。