2010/07/25

京王電鉄1000系(1731F)

 井の頭線では1996年に1000系電車が営業運転についてからも、先代の主力車両である3000系電車と併用を続けていました。しかしながら乗車位置や輸送力の違いがあることや、ATC装置への対応を考慮して3000系全車の置き換えを進めることになり、2008年に5次車が導入されました。
 1000系電車の5次車は、車体を京王線用の9000系と共通化を図ってモデルチェンジしました。側面の凹凸が完全になくなりたいへんすっきりとした印象になりました。また行先表示が大型化され先頭部と一体化しています。JR九州のキハ200形気動車の新形とともに日本で最大の行先表示でしょう。
 主回路は9000系と同様のIGBT-VVVFインバータ制御を採用し、保守の負担軽減を図っています。また客室のドアの上には近年の新形電車では定番の17インチ液晶モニタを設置しています。
 写真の1731Fは2009年10月に東急車輛で完成したもので、1000系の5次車に相当します。アクセントカラーはサーモンピンクです。