2022/02/19

EF210形900番代(901号)

EF210形直流電気機関車は、JR貨物がEF65形の代替を目的として導入したものです。列車の密度が高いために貨物列車の増発が困難となっている東海道線で輸送力の増強を図るために、26両編成のコンテナ列車(1.300t)を牽引できる機関車として設計されました。
車体は箱型両運転台方式で、外板は腐蝕防止を図るため耐候性鋼板を使用しております。屋根は機器の着脱の便を図るため、2分割で取り外し可能な構造としています。軸配置はB-B-Bで、1時間定格出力が3.390kW、30分定格出力3.540kWの出力を持っています。
制御方式はGTO-VVVFインバータ制御で、主電動機はFMT3を6機搭載しています。ブレーキ方式は電気指令式空気ブレーキです。台車は両端にFD5・中間にFD6、集電装置はPS22を装備しています。
写真の901号機は1996年3月に三菱電機・川崎重工で完成したもので、EF210形の試作機に相当します。1996年6月から新鶴見機関区を基地として東海道線で試験を行いました。1997年8月に岡山機関区に転属しました。2005年3月に量産化改造が行われ、主電動機もFMT4に換装されています。

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