2022/02/13

小田急電鉄8000形(8254F)

小田急電鉄8000形は1982年度から87年度にかけて7次にわたって160両(6両編成・4両編成16本ずつ)が製造されたものです。小田急の一般車としては最古参ですが、機器更新によって機能的には3000形に近い水準になっています。
腰掛は後年の改修によってセミバケットシートとなっています。車内案内表示装置も1両につき4台が設置されました。種別・行先表示装置は新製時は幕式でしたが、現在では2色ドットLED式に変更されています。
制御装置はIPM-VVVFインバータ制御、補助電源装置はIGBT-SIVです。集電装置はシングルアーム式のPT7113-B、台車はアルストムリンク軸箱支持方式の空気ばね台車FS516A/FS016、空調装置は屋上分散式のCU195Aを装備しています。
写真の8254Fは1983年5月に日本車両で完成したもので、8000形の1次車に相当します。2004年3月に小田急エンジニアリングで車体修理と機器更新を完了しています。制御方式・制動方式の変更を伴う改修としても初年度の施工となりました。