2022/02/25

東京都交通局5300形(5327編成)

都営地下鉄浅草線の5300形電車は、京急・京成との間で実施していた相互乗入れを北総線に拡大することを契機として、冷房化によるサービス改善と5000形の代替を目的として導入されたものです。1991年から98年にかけて7次に渡って216両(8両編成27本)が製造されました。
車体はアルミ合金製で丸みを帯びたデザインとなりました。明るいイメージを持たせるためにホワイトを基調とした塗装を施しています。座席は乗り心地の改善を目的としてバケット式のロングシートが採用されました。またスクロール式案内表示器・車椅子スペースを備えています。
制御装置はGTO-VVVFインバータ制御のTINV-1を採用し、補助電源装置はD-Dコンバータ、ブレーキ装置は電空併用電気指令式電磁ブレーキ方式でした。台車はボルスタ付空気バネ台車KD-302/KD-302A、冷房装置は42.000kcal/hの能力を持つ集中式TCL-1Aを装備しています。
写真の5327編成は1998年3月にに近畿車両で完成したもので、5300形の7次車に相当します。都営車による京急快特120km/h運転に備え、主電動機の出力を165kWから180kWに増強し、制御装置は三田線用の6300形1・2次車と同じものを搭載していました。2019年8月に廃車となりました。

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