2022/02/15

205系(ナハ40編成)

205系は国鉄の厳しい財政事情を反映して、初期投資額を抑えるために制御機器に界磁添加励磁方式を採用するなど、様々な工夫を施して1985年に第一陣が山手線に導入されたものです。山手線に集中的に投入され、JR東日本への移行後も増備が続き投入路線も増えました。
車体は軽量ステンレス車体を新たに導入しながらもデザイン的には201系の流れを汲んでおり、正面のブラックマスクを継承しつつ、前照灯を腰部に移しています。2次車から側窓が1段下降式となり、よりスマートになりました。
制御方式は界磁添加励磁制御、主電動機はMT61、補助電源装置はSIVです。ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキとなっています。台車は軽量ボルスタレス式台車DT50/TR235、集電装置はPS21、冷房装置はAU75Gを装備しています。
写真のナハ40編成は1985年11月に完成し、山手線のヤテ24編成として山手電車区に新製配置されました。2003年1月に南武線用として6連で中原電車区に転属し、ナハ40編成となりました。2015年6月に廃車となり、インドネシアに譲渡されました。