2022/02/10

京成電鉄3400形(3408編成)

京成電鉄3400形は、1978年5月に京成上野ー成田空港間に運転を開始した「スカイライナー」号が1993年5月にAE100形への代替が完了したことにより、初代車両であるAE形の電気部品と走行装置を活用し、相互直通運転用の通勤車として製作したものです。
車体は普通鋼製で、床板にステンレス鋼を用いています。前頭部形状は当時の最新型車両であった3700形に準じたものです。側窓は十分な採光を得るために大型の1段下降式となっています。腰掛はロングシートで1人あたりの専有幅を440mmとしています。
界磁チョッパ制御の制御装置は再利用していますが、定速運転指令方式を除外しています。主電動機は複巻電動機TDK8500A、補助電源装置はCLG-350Cを更新した上で再利用しています。台車はFS383A/FS083A、冷房装置は10.500kcal/hの能力を持つCU-15CAを1両につき3台装備しています。
写真の3408編成は旧AE-10編成6両を1993年1月、旧AE-30編成からAE-23.28の2両を1993年3月に大栄車輌で更新・一般車化改造したものです。2020年8月に廃車となりました。3400形としては初めての廃車となりました。

過去の記事から
京成電鉄AE100形〈AE118編成〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/01/ae100ae118.html
京成電鉄3700形〈3708編成〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/09/37003708.html

2 件のコメント:

  1. 佐野次郎さん こんにちわ 亀次郎です。

    私も京成3400形は京急1500形と共通している所が、乗車した挙動でわかります。
     両形式とも界磁チョッパ制御を採用していて、高速走行時のモータの唸りや、減速から停車までの回生が失効するときのモータ音が途切れ、運転手もその挙動に合わせた運転をしていることが、乗り心地などでもわかります。
     界磁チョッパ車は私みたいなおじさん世代で当時の「ときめいた私鉄の音と挙動」といえば、これです。
     また、AE形を乗車した私にとっては懐かしい乗り心地で、わざと京成3400形に乗りたくて待ったりしますね。
     車両は無くなるとなると、急にその車両を追いかけたりします。「かたち」だけでなく、「挙動や音」を楽しむことも、懐かしさをより一層深いものにしますね。

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  2. 亀次郎さん、コメントありがとうございます。

    界磁チョッパ制御の電車は、私鉄では東急8000系・8500系や京王6000系・7000系なども含めて多く採用されましたが、国鉄ではなぜか採用例がありませんでしたね。

    今でも京成3400形は特急に、京急1500形は快特にと速達系の運用に入っており、界磁チョッパ車の走りを堪能できるはうれしいところです。

    また京急の800形・2000形・1500形は界磁チョッパ三兄弟でもあります。いまやベテランとなりましたが、堅実な走りを見せてくれていますね。

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