車体はアルミ合金のダブルスキン構造で10車体11台車の連接車となっています。側扉は小田急では初採用のプラグドアです。側窓は天地方向には小さく見えますが、横方向の眺望の拡がりを重視しています。そのため間柱を少なくしています。客室内は編成全体をひとつの連続した空間という考え方でデザインされ、明るさと温かみを演出しています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御、補助電源装置はIGBT-SIVです。主電動機は出力135kWの誘導電動機を装備します。台車はボルスタレス式ですが、高位置に空気バネを備えた特殊なものです。また車体傾斜制御を備え、ブレーキの制御もTIOSを介して行われます。
写真の50001Fは、2004年12月に日本車両で完成したものです。50000形は2022年3月で定期運用から撤退し、イベント用に転用した後2023年秋に引退することが発表されました。早期引退の理由は機器更新が困難なためとのことですが、特急らしい風格のある車両であるだけに残念に思います。