京浜急行1000形は2021年度に21次車として12両(4両編成3本)が導入されます。2020年度の20次車で初めて登場した転換座席を備えた20次車と共通の仕様で、2021年度からは1500形の代替が始まります。
車体はサスティナ構体を採用しており、全面塗装を施していても平滑で鋼製車やアルミ車のように見えます。座席はロングシートとクロスシートを変換できるものです。運転台の隣には非常に小さい窓を設けているのも特徴です。
主電動機とVVVFインバータ制御装置は20次車から新たに設計されたものです。機器配置も、VVVFインバータ制御装置を中間の付随車に装備するなど新しい構成になっています。集電装置も付随車に装備されています。
写真の1893編成は、2021年11月に総合車両製作所で完成したものです。座席指定列車であるウィング号やイベント列車のほか、エアポート急行にも使用されています。変化を重ねながら増備が続く1000形ですが、1890番代車は新形式にしてもよいくらいの変貌ぶりです。