小田急電鉄3000形は、6両編成もしくは8両編成で新製されましたが、中間車を増備することにより10両固定編成を組成しています。6両編成から組成変更された編成の番号は、1000形に準拠して3090番台となりました。
新たに製造された中間車は電動車と付随車が2両ずつで、5M5Tの10両編成となりました。2006年度に導入された8次車と同じように車体の強度向上が図られています。また腰掛の握り棒の形状が変更されたり、モケットの詰め物を変更するなどの改良がされています。
10両固定編成化されたことによって併結運転も行われなくなるため、新宿より先頭車の電気連結器・ブレーキ信号の読換装置・TIOS読換装置などが撤去されました。あわせて先頭車の車いすスペースにあった折り畳み式の腰掛も撤去されています。
写真の3091Fは、2006年12月に川崎重工で完成した3000形の8次車に相当する3280Fを編成組替・番号変更したものです。中間車4両は2010年12月に川崎重工で完成したもので、あわせて10両固定編成化が行われました。