2022/03/28

東武鉄道50000系(51009F)

東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線と相互直通運転を行う東武伊勢崎線・日光線の車両は当初30000系で、2005年度から2008年度にかけて50050系が主力となりました。長らく2編成だけ30000系が残っていましたが、ここにきて東上線用の50000系と交換されました。
50000系列は従来地下鉄乗入れ用・地上線用と作り分けていた東武の車両を、共通仕様の中で用途に応じて若干のカスタマイズを加えて、50000系・50050系・50070系・50090系と作り分けていたことから円滑に交換ができたものと考えられます。
制御装置はIGBT-VVVF制御のVFI-HR2820F/VFI-HR1420L、主電動機は出力165kWのTM-03、補助電源装置はIGBT-SIVのINV146-G0です。台車はボルスタレスモノリンク式空気ばね台車SS-167/SS-067、集電装置はPT-7112-A、冷房装置は50.000kcal/hの能力を持つRPU-15005を装備しています。
写真の51009Fは、2010年7月に日立製作所で完成したものです。東上線地上線用車として新製されましたが、2008年度に新製された50050系の仕様を反映し、車体の最大幅も50050系と同じ2.846mmとなりました。2022年1月から東武伊勢崎線・日光線、半蔵門線、田園都市線で運用に就いています。

過去の記事から
東武鉄道50000系(51008F)
https://sanojiro.blogspot.com/2021/11/5000051008f.html