小田急電鉄では、複々線化工事の進捗による輸送力状況や将来の車両需給を考慮して3000形の中間車を増備することによる10両固定編成化を行いました。2011年に6連に中間車4両を増備して3090番台5本を組成したことに続いて、2017年~2020年に8連に中間車2両を増備して3080番台を組成しました。
8両固定編成は5次車から7次車の製造年数の新しい編成から選択しました。新造した中間車の車体構造は側面衝突に対する強度を向上させた8次車をベースにしています。また室内案内表示器がLCD2画面になっています。
3084F~3087Fに組み込まれた中間電動車は、3090番台を組成した際に全密閉式に交換されたことで捻出された開放型主電動機を転用しており、編成中の主電動機を開放型に統一しています。
写真の3084Fは2005年11月に日本車両で完成した6次車の3662Fに、2020年2月に川崎重工で完成した3384・3434を組み込み、番号を変更したものです。3080番台は3081F~3087Fの7編成が在籍しています。