南武線の205系電車は1989年から1990年にかけて96両(6両編成16本)が投入されました。主に101系電車を代替しました。そのうち1編成は1993年2月に209系の新製投入により、三鷹電車区に転属し、浦和区からの4両とあわせて10両編成を組み中央・総武緩行線に転用されました。
南武線に新製投入されたグループは側窓が1段下降式で、側扉窓・運転室仕切窓が大きくなっています。帯の色は上から黄色1号、黄かん色、ぶどう色2号となりました。6両編成で4M2Tの構成となっております。
新製グループだけでは103系の全取り換えには至らず、2009年に京浜東北・根岸線から209系が3本、2002年から2003年にかけて山手線へのE231系500番台投入に伴う205系の転用車が投入されました。山手線からの転用車には不足する制御車を充足するために先頭車改造も行われました。
写真のナハ12編成は1990年8月に川崎重工で完成したものです。2010年8月にパンタグラフをシングルアーム式のPS33Eに交換しています。2015年11月に廃車となり、インドネシアに譲渡となりました。