2022/03/20

小田急電鉄8000形(8059F)

小田急電鉄8000形は一般車としては最古参の存在となりますが、廃車は界磁チョッパ制御車や事故による損傷車など一部にとどまり、160両のうち142両(6両編成13本・4両編成16本)がまだまだ活躍中です。
8000形の車体は普通鋼製ですが、防蝕対策とメンテナンスが行き届いている様子できれいな外観を維持しています。旧国鉄の185系や201系もそうですが、80年代の普通鋼製の電車は長期間の使用に耐えた車両も多いという印象があります。
走行機器は更新によって3000形の3次車以降と共通化を図っています。制御装置はVVVFインバータ制御方式に変更され、列車情報管理システムTIOSを搭載しています。制動方式も電気指令式となり、3000形との併結運転も可能です。
写真の8059Fは1986年1月に東急車輌で完成したもので、8000形の5次車に相当します。2014年2月に車体修理と機器更新を完了しています。試験的に制御装置がSiC3レベルVVVFインバータ制御装置に変更され、試験結果が1000形の更新に反映されています。