2022/07/09

相模鉄道8000系(8706F)

相模鉄道8000系は輸送力の増強を目的として「ダイナミックでシャープな近代的イメージ」をコンセプトとしてデザインされました。先頭部を斜めにカットし、大形ガラスを用いて開放感を演出しています。1990年から1999年にかけて130両(10両編成13本)が製造されました。
車体はアルミ合金製で、客室空間を広く取るため2.930mmという国内では最大級の拡幅車体となりました。客室の内張りはアイボリー系として明るくかつ豪華な雰囲気としました。腰掛は一人当たり座席幅450mmのロングシートを基本として、編成中2両にセミクロスシートを導入しています。
制御装置はGTO-VVVFインバータ制御のVFHR128、主電動機は出力150kWのHSV-03、補助電源装置はBLMGです。台車はKH-132B/KH-135A、冷房装置は42.000kcal/hの能力を持つFTUR-375/307を装備していました。
写真の8706Fは1992年3月に日立製作所で完成したもので、8000系の3次車に相当します。2013年1月に新塗装化されました。その他行先表示のLED化や集電装置のシングルアーム式パンタグラフへの交換が行われていました。2021年12月に廃車となりました。