2022/06/10

EF65形1000番代(1072号)

EF65形1000番代は重連牽引も可能な旅客・貨物両用機関車です。高速貨物・ブルートレインの牽引に使用されるために500番代と同等の仕様ですが、重連使用時の点検の便宜を図るため妻面に貫通扉を設けています。
EF65形1000番代は1968年から1978年まで10年にわたって139両が製造されました。10回に及ぶ増備の過程で大小あわせて200項目以上の設計変更が行われました。設計変更の背景は、用途に応じた変更から、事故・故障への対応、標準化など様々です。
1977年5月から12月にかけて製造された1069~1091号機では主抵抗器をMR134、バーニア抵抗器をMR135に変更しています。主抵抗器の形式変更に伴う重量低減に対応して、車体内部に約1tのデッドウェィトを搭載しました。
写真の1072号機は1977年5月に川崎重工・東洋電機で完成し、新鶴見機関区に新製配置されたものです。JR貨物に継承され、2013年度に廃車となりました。機関車更新工事の対象とはならず、最終配置も新鶴見機関区でした。

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