小田急電鉄4000形は、「人と環境にやさしく故障に強い車両」をコンセプトとしてバリアフリーの推進や、主要機器・回路の二重化などによる輸送障害の低減を目指して設計・製造されたもので、2007年度から2016年度にかけて5次にわたり160両(10両編成16本)が導入されました。
車体はJR東日本のE233系をベースとしたステンレス製で、車体幅は2.770mmで裾絞りがないストレート車体としています。床面高さを1.130mmとしてプラットホームとの段差を抑えています。車いすスペースは両先頭車の乗務員室寄りに設けており、腰掛を折り畳み式にしています。
制御装置はIPM-VVVFインバータ制御のMAP-198-15V172、主電動機は出力190kWのMB-5123-A、補助電源装置はIGBT-SIVのOE-SC86です。台車はTS-1033/TS-1034、集電装置はPT7113-B、冷房装置は50.000kcal/hの能力を持つCU720を装備しています。
写真の4057Fは2008年2月に東急車輌で完成したもので、4000形の1次車に相当します。車内情報案内装置を17インチワイド2画面に改修、千代田線用ATO・TASC搭載、前照灯のLED化などの改修が行われています。