2022/06/14

京浜急行電鉄2100形(2173編成)

2100形は1998年から2000年にかけて80両(8両編成10本)が製造された2扉のクロスシート車です。スピードアップに対応できる性能を備える一方で、外国製品を取り入れて導入コストの削減が図られました。かつては音階のような起動音から「歌う電車」ともいわれていました。
車内は京急では初めて扉間に転換クロスシートを導入しました。車端部が4人掛けの向かい合わせの座席になっています。座席の表布はスウェーデン製で瑠璃色を基調に水玉模様を配しました。更新工事で腰掛は国産に換装されましたが、イメージは継承されています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のATR-H4190-RG6008A-M、主電動機は出力190kWのTDK6163A、補助電源装置はIGBT-SIVのNC-WAT150Cです。台車はTH-2100M/TH-2100T、集電装置はPT-7117-A、冷房装置はCU71Gを装備しています。
写真の2173編成は2000年10月に東急車輌で完成したものです。2012年9月に主回路換装工事、2015年12月に車体更新工事を完了しております。前面への「けいきゅん」マークの掲示や行先表示のLED化でも製造当初と印象が異なります。