小田急電鉄8000形は1982年度から1987年度にかけて7次に渡り160両(4両編成・6両編成各16本)が導入されたものです。現在では唯一の普通鋼製かつ塗装を施した通勤車でもあり、比較的目立つ存在になっています。
車体は普通鋼製ですが防蝕性には十分な配慮がされており、保守も行き届いて美しい状態が保たれています。スマートな前面デザインに、大きな1段下降式の側窓・戸袋窓など採光も十分です。天井は平天井で扇風機もラインデリアに置き換えられています。
制御装置はIPM-VVVFインバータ制御のMAP-198-15V115A、主電動機は出力190kWのMB-5123-A、冷房装置はCU195Aを装備しています。
写真の8052Fは1984年3月に東急車輌で完成したもので、8000形の1次車に相当します。2010年8月に車体修理と機器更新を完了しております。更新により機器類は3000形の3次車以降との共通化が図られています。