2022/06/25

E657系(カツK14編成)

E657系特急形電車は、JR東日本が「スーパーひたち」「フレッシュひたち」で使用していた651系・E653系の代替を目的として導入したものです。2011年から2019年にかけて190両(10両編成19本)が製造されました。10両固定編成で6M4T、定員は普通車570名、グリーン車30名です。
車体はアルミ合金製のダブルスキン構体で、先頭部はFRP製となっています。側窓は連続式の固定窓です。客室内は木目とグレーが配色の基本となっています。シートピッチは普通車が960mm、グリーン車で1.160mmです。ゴム床敷物とアルミ板を組み合わせた防音床構造を採用して静粛性を高めています。またデッキ部には防犯カメラを装備しています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のCI22、主電動機は出力140kWのMT75B、補助電源装置はIGBT-SIVのSC95です。台車はDT78/TR263系、集電装置はPS37A、冷房装置はAU734を装備しています。また車体間ダンパと先頭車とグリーン車にフルアクティブサスペンションを装備しています。
写真のカツK14編成は2012年9月に近畿車両で完成したものです。2015年2月に座席表示システム改造、2016年1月に前面FRP強化工事を完了しています。E657系は2012年3月のダイヤ改正から営業運転を開始しました。2015年3月のダイヤ改正で上野東京ラインの開業に伴い、列車名を「ひたち」「ときわ」に改称し、品川駅に乗り入れています。