東京メトロ半蔵門線の第一世代である8000系電車は、千代田線用の6000系・有楽町線用の7000系の弟分的な存在でもあります。6000系は既に引退し、副都心線の開業に対応して大改造された7000系の置換えも終盤にさしかかっていますが、8000系の活躍は2025年度まで見ることができそうです。
車体は6000系からの延長線上にあるアルミ製で、傾斜部が前照灯までかかり、縁取りをつけています。全車の側窓が一段下降式です。車内はアイボリー系の内装ですが、改修工事が行われ17インチワイド液晶画面による案内表示もついて、新形車両と比べても遜色のない状態を維持しています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のMAP-174-15V146、主電動機は出力165kWのMM-18011A、補助電源装置はSIVのINV172-A0です。台車はボルスタレス式空気ばね台車SS101、集電装置はPT-4315、冷房装置はMS-RE1101を装備しています。
写真の8115Fは、8615・8715の2両だけが1987年9月に川崎重工で完成した3次車で、あとの8両は1988年9月に東急車輌で完成した4次車です。2014年8月に大規模修繕と制御装置更新を完了しています。