東武伊勢崎線から営団地下鉄日比谷線への乗り入れ用車両として1988年から92年にかけて20000系が製造されましたが、1992年には仕様を変更した20050系が登場しました。
編成両端の2両ずつは5扉車としています。混雑する車両の扉を多くして乗降をスムースにする狙いです。確かに日比谷線には神谷町駅などホームの両端に階段のある駅が多いですね。また当時は半蔵門線との相互乗り入れも完成しておらず、より日比谷線直通列車に乗客が集中していたという背景があるでしょう。
主回路はGTO-VVVFインバータ制御に変更されています。その他行先表示がLED式となったり、案内放送が自動化されたりという相違点があります。また車内についてもTV式の案内装置を導入し、化粧板の色調も明るいものに変更されております。
写真の21853Fは1993年2月にアルナ工機で完成したものです。20050系は南栗橋車両管理区春日部出張所に64両〈8両編成8本〉が配置されています。