255系特急形電車は、特急「わかしお」「さざなみ」に使用されていた183系電車の置き換えを目的として、1993年から94年にかけて45両〈9両編成5本〉が製造されました。
255系の車体は、先代「成田エクスプレス」用の253系電車を基本としており、車体断面は共通となっています。ただし前面デザインや塗装、室内設備は255系独自のものであります。腰掛も一般的なリクライニングシートを採用しています。
主回路はJR東日本の特急形電車では初めてVVVFインバータ制御を採用しました。これは209系910番台で試用したシステムを特急電車向けに改良したものです。主電動機はMT67形、台車はDT56E/TR241E形を装備しています。
写真のマリBe01編成は1993年2月に東急車輛で完成したもので、255系の1次車に相当します。255系は現在でも京葉線経由の特急「わかしお」「さざなみ」に使用されますが、E257系500番台の登場により、総武本線の特急「しおさい」での運用が増えています。