1985年に登場した京浜急行1500形は、私の感覚では「新しい電車」なのですが、実際にはベテランの域に達しています。山手線に投入された国鉄の205系電車が、同級生になるのですが、こちらは山手線からは既に退いて、東京メガループと呼ばれる横浜線・南武線・武蔵野線などでの運用が中心となっています。
なぜ1500形を新しく感じるかというと、出入口が両開きになったからですね。1982年に登場した快速特急用の2000形は別として、京急ではなぜか片開きの通勤電車を、かたくなに増備していました。800形が登場した1978年には、両開きの採用が一般的になってから、かなりの年月が経過していました。
とはいうものの、実際にストップウォッチで計測すると、開閉時間にはそれほどの差はないらしいですね。先代1000形から1500形へのモデルチェンジの中で、こだわりを捨てたということだったのでしょうか?
写真の1643編成は1991年2月に東急車輌で完成したものです。当初は8連でしたが、2007年3月に京急ファインテック久里浜工場で、車体更新・VVVFインバータ化改造を受け、6連となっています。