長崎・佐世保行きの「さくら」を筆頭に、「はやぶさ」「富士」「みずほ」「あさかぜ」と九州に向かう寝台特急群が発車し、そのあと下関行きの「あさかぜ」「出雲」「瀬戸」などが続き、トリは大阪行きの寝台急行「銀河」が締めるという順番でしたね。
今になって考えると豪華ラインナップですが、当時私は東北・上越新幹線が開業して上野発の特急・急行がずいぶん減ったナなどと思っていたのですからいい気なものです。そんな私が中年になってから迎えた、特急「富士+はやぶさ」、急行「銀河」の廃止時には、怒涛の混雑に恐れをなして近寄ることすらしませんでした。
写真を撮ったころは、1985年3月のダイヤ改正で東京口の牽引機関車が、EF65形PFから、もとは貨物用のEF66形に交代した直後でした。14系14形寝台客車とともに九州ブルートレインの終焉まで活躍しました。「さくら」の愛称が九州新幹線で復活したのは、なんとなくうれしい気がします。
【撮影:佐野次郎 1985年頃 横浜ー川崎間】