2012/02/04

梅小路蒸気機関車館 オハフ50 68

C62やD51をはじめとして、国鉄の制式蒸気機関車のほとんどが一堂に会する展示施設として名高い梅小路蒸気機関車館ですが、休憩室代わりに「レッドトレイン」こと50系客車が展示されています。
50系客車は昭和50年代に、当時まだ多く残っていた客車列車の近代化を目的として、比較的短期間に多数が投入された客車です。確かに角ばっていて、簡素なスタイルはいかにも量産向きという感じがしますね。
50系によって置き換えられたいわゆる旧形客車は、冷房がなかった(50系にも当初はなかったのですが)ことはもちろん、ドアも自動ではありませんでしたので、50系による近代化は必要な施策だったとは思います。
実際にはマイカーの普及によって、機関車牽引・大ロットの客車による普通列車自体が時代遅れとなり、電車やディーゼルカーによる短編成・高頻度の普通列車の運転が主体となり、50系客車は早々に陳腐化することになってしまいました。青函トンネル「海峡」における改造車の活躍が、50系客車の花道になったと思います。
【撮影:佐野次郎 2008.4.11】

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