2022/05/03

209系500番代(ミツC508編成)

209系500番代は中央・総武緩行線で使用されていた103系を置き換えるために1998年11月から2000年3月までに170両(10両編成17本)が製作されたものです。10両編成で4M6Tとし、全車が4扉車です。
E217系に準じた車体幅2.950mmの拡幅車体を採用し、編成当たり約80名の定員増となり混雑緩和を図っています。腰掛の形状は209系0番代と同様の片持ち式バケットシートですが、リサイクル性を考慮してクッション材にはポリエステル樹脂綿の成形品を使用しました。また前面のFRPは白になっています。
制御装置はGTO-VVVFインバータ制御のSC41C、主電動機は出力95kWのMT68A、補助電源装置はGTO-SIVのSC37Aです。台車はDT61D/TR246L、集電装置はPS28B、冷房装置はAU720Aを装備しています。
写真のミツC508編成は、1999年3月に新津車両製作所で完成し、習志野電車区に新製配置されたものです。2003年12月に車両基地統合により、三鷹電車区(現:三鷹車両センター)に転属しました。2018年12月に秋田総合車両センターで転用改造・機器更新を受け、8両が武蔵野線用のケヨM84編成となっています。転用から外れたサハ209-531・532の2両は2018年10月に廃車となりました。