東急電鉄2020系は、車両仕様の共通化を基本として、快適性と安全性の向上を推進することを目的として2018年に導入されたものです。仕様の共通化によるコストダウンと相互直通運転各社の乗務員の負担軽減を意図しています。2020系は田園都市線で使用する10両編成です。
車体は軽量ステンレス製で、sustinaを採用したことで平滑な仕上がりになっています。客室内の色調はクリーム系でまとめられ、袖仕切りの形状も含めて曲線もある柔らかい印象です。多数設置された17インチ液晶画面からは斬新な印象も受けます。
制御装置はSiC素子IGBT-VVVFインバータ制御のMAP144-15V31A、主電動機は出力140kWのSEA-446、補助電源装置はIGBT-SIVのCDA175です。台車はTS-1041/TS1042、集電装置はPT-7108-E、冷房装置は50.000kcal/hの能力を持つCU7080を装備しています。
写真の2136Fは2020年5月に総合車両製作所で完成したものです。2020系の増備が順調に進んでいることで、2022年2月現在で8500系は2編成まで減少しました。5000系の導入から20年を経てようやく8500系の置換えも完結することになりそうです。