JR貨物で更新工事を施行したEF65形電気機関車の塗色はライトパープルをベースに、上部をスカイブルーとディープパープルの2色で塗り分け、裾部分にディープパープルの帯を入れています。また側開戸をカラシ色に塗装しています。近年は国鉄色に復元した車両も出ています。
1989年11月から2008年5月にかけてJR貨物が機関車の更新工事を行ったのは機関車の新規製造の単年度への集中を避け、設備投資額を平準化することと、故障防止対策を広範囲に渡って行うことが目的でした。
更新工事の内容は台車枠または台車部品の更新、車輪をタイヤから一体車輪に取り換え、基礎ブレーキ装置の更新、主電動機・補助電動機の絶縁更新、基盤電気品の更新、主電動機の車軸装荷をコロ軸受けに変更、車体の改修など多岐にわたりました。
写真の2117号機は、1978年9月に川崎重工・富士電機で1117号機として完成し、新鶴見機関区に新製配置されたものです。2002年2月に大宮車両所でC更新工事を完了しています。2012年度に省令改正に対応して2117号機に改番されました。