2022/05/09

東京都交通局6300形(6302編成)

東京都営地下鉄三田線では、1968年の高島平ー巣鴨間の部分開業以来6000形電車を使用してきましたが、車両の冷房化によるサービスの向上や営団(当時)・東急との相互直通運転への対応を目的として6300形電車を1993年から2000年にかけて222両(6両編成37本)導入しました。
車体はステンレス製とし、スピード感やハイテクイメージを指向してデザインされました。先頭部はFRPによる曲面構成です。車内は暖色系の明るい配色でまとめられました。腰掛は足元スペースを拡大し、バケットタイプのロングシートとしています。また車端部にはボックスシートが設けられました。
制御装置はGTO-VVVFインバータ制御のTINV-6、主電動機は出力180kWのTIM-6、補助電源装置はTSIV-6です。台車はT-6A/T-6B、冷房装置はTCL-6Bを装備しています。また車両制御情報管理装置TISを導入しています。
写真の6302編成は1993年6月に川崎重工で完成したものです。三田線では新型車両6500形が2022年度末までに8両編成13本が導入される予定になっています。6両編成の6300形のうち初期に製造された編成は置換え対象になるものと思われます。