東京地下鉄10000系は、副都心線の開業にあわせて導入された車両です。副都心線でのワンマン運転・ATO・ホームドアに対応し、有楽町線にも使用されます。7000系の未改造車の置換用を含めて2006年度から2009年度にかけて360両(10両編成36本)が製造されました。
車体は東西線05系13次車に準拠しており、アルミ製のダブルスキン構体としています。先頭形状はラウンド形になっており、貫通路は中央に配置しています。腰掛の専有幅は460mmで、貫通路にガラスを採用するなど広さを感じる造作となっています。
制御方式はVVVFインバータ制御で、制御装置はMAP-178-15V150/MAP-174-15V137、主電動機は出力165kWのMM-111A2です。台車はFS777系、集電装置はPT-7136F、冷房装置はCU7610を装備しています。
写真の10112Fは2007年8月に日立製作所で完成したもので、10000系の2次車に相当します。仕様は1次車に準じますが、前面のゴールド帯はなくなり、車内表示装置が2画面となりました。行先表示のLEDは換装されているようです。