東京メトロでは、17000系の導入により有楽町・副都心線用の7000系の置換えを進めています。既に有楽町線にも使用する10両編成6本の投入は完了し、副都心線専用の8両編成の増備が急速に進み、2022年3月の時点で7000系も2編成が残るだけになっています。
有楽町・副都心線用としては10000系以来約15年ぶりの新型車両となります。車両のデザインは今となってはメカ性の強い7000系、レトロモダンな10000系の流れは汲みつつ、穏当なスタイルでまとまっているように感じます。10000系を順当にバージョンアップしたといえるでしょう。
室内の配色は、クリーム調で柔らかい感じの10000系に比べるとややモノトーン調になりましたが、袖仕切りや貫通扉・荷棚にガラス素材を道いて見通し良く、広さが感じられる空間になっています。腰掛の背ずりはラインカラーのゴールドで鮮やかな配色ですが、混雑時には見えにくい部分なのは残念です。
写真の17183Fは2021年7月に近畿車両で完成したものです。東横線に乗り入れてくる東京メトロの車両は近いうちに10000系・17000系の2本立てとなります。昭和から走り続ける電車は東武9000系のみということになるでしょうが、こちらも室内はリニューアルされて良い状態が保たれています。