EF210形電気機関車は、東海道・山陽本線の主力機関車として使用されてきたEF65形の老朽取替と東海道本線での26両編成(1.300t)コンテナ列車の牽引を主たる目的として開発されたものです。1999年度に増備車で使用を一部見直すことになり、新たに100番代として区分されました。
機関車としての性能は0番代と共通ですが、主回路システムにはIGBT素子を用いた1インバータ1モーター制御方式を採用し、主回路故障の際の運転冗長性向上が図られました。補助電源装置インバータ回路が故障した場合のバックアップ用として、第1群主回路用インバータを補助電源用に切り替える回路も設けられました。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のFMPU13、主電動機は出力565kWのFMT4×6、補助電源装置はIGBT-SIVのFAPU3です。台車は両端がFD7E、中央がFD8、集電装置はFPS-4を装備しています。
写真の123号機は2006年3月に三菱電機で完成し、新鶴見機関区に新製配置されたものです。EF210形の愛称である「ECO-POWER桃太郎」のロゴマークを100番代では車体中央部に表記するようになりました。