2022/05/30

E235系1000番代(クラF-08編成)

E235系1000番代は、横須賀・総武快速線で使用されているE217系の代替を目的として導入された電車です。いよいよ普通車の腰掛がロングシートに統一されています。また正面は非貫通構造になりました。
近年では主流となったフルカラーLEDですが、駅番号も表示され、撮影時にも文字がはっきりと写ります。車内の情報案内装置は21インチに大型化され、台数も大幅に増加しています。中吊り広告も残しますが、デジタルサイネージの導入も進んでいます。
機器面で注目されるのは、非常走行用電源装置(EPS)の搭載です。これは架線停電など長時間のトラブル発生時に、利用客の降車誘導を最低限にするため、最寄り駅や降車誘導しやすい場所まで走行するための蓄電池やコンバータなどで構成される装置です。
写真のクラF-08編成は、2021年3月に総合車両製作所新津事業所で完成したものです。E235系1000番代の増備は基本11両編成・付属4両編成それぞれが13編成ずつ完成したところでいったん中断されるかたちになっていましたが、最近になってから再開されました。