小田急電鉄4000形は、「人と環境にやさしく故障に強い車両」をコンセプトとして、2007年度から2016年度にかけて160両(10両編成16本)を導入したものです。JR東日本のE233系をベースにしており、標準化を志向した車両です。
4000形の車体は軽量ステンレス製で、小田急の千代田線乗入れ用車両でははじめて非常用の貫通路を助手側にレイアウトしています。先頭部のデザインは貫通扉を含めて独特のデザインでまとめられています。
地下鉄乗入れ用のため、保安装置はOM-ATS、千代田線のCS-ATCに加え、D-ATS-Pの搭載準備工事が行われました。その後は千代田線のATO装置、JR常磐緩行線の保安装置を増設し、さらにワンマン運転用設備の搭載も進められています。
写真の4056Fは2007年12月にJR東日本新津車両製作所で完成したもので、4000形の1次車に相当します。小田急では初めて新津車両製作所で製作された車両で、その後4063Fが新津車両製作所で製作されました。