小田急電鉄の一般車の中で、もっとも利用する機会が多い車両はやはり3000形ということになります。在籍両数も346両と突出して多く、次ぐ多数派は4000形の160両となっています。編成も6両・8両・10両とがあります。また6両には他系列4両との併結で10両になることもあります。
一般車では従来の主流派であった2400形・2600形・先代4000形・先代5000形・5200形はほぼ同じデザインの正面で、現役の8000形・1000形・2000形も変更をしながらも通底する要素を感じます。しかし近年の3000形・4000形・5000形はデザインの面では非連続に思えます。
3000形は2次車、ついで3次車で標準化志向に大きく舵を切っています。しかしながらコストダウン一辺倒というわけではなく、低騒音化や室内での快適性などサービス改善にも相当な注意が払われていると感じます。
写真の3274Fは2006年2月に日本車両で完成したもので、3000形の6次車に相当します。LCD式の車内案内表示も全側扉上に配置されており、現代ならではの電車だという印象も強く感じられます。