小田急電鉄70000形は、7000形の導入から37年を経過しサービスレベルの面で相対的に陳腐化している面もあることから、代替の新型車として導入されたものです。居住性・眺望性・機能性など、あらゆる面でサービスレベルの改善が図られています。
70000形の車体は軽量アルミ製のダブルスキン構造で、大型化されたガラスが非常に目立ちます。屋根もレッド系にカラーリングされ、床下機器をカバーするスカートも特別な車両であることを演出しています。
制御装置もSiC素子を用いたVVVFインバータ制御と最新のものです。制動方式は電気指令式で回生ブレーキを積極的に使用し、省エネルギー性も高めています。またバリアフリー・セキュリティ面の改善が図られているのも現代ならではの車両です。
写真の70052Fは、2018年6月に日本車両で完成したものです。コロナ禍が長引く中でロマンスカーの運用も減少傾向にあるようです。50000形が引退するといっても、70000形がすぐに増備されるわけではなさそうです。