2022/04/18

東京急行電鉄3000系(3002F)

東京急行電鉄3000系は2000年8月の目蒲線の運転系統変更による目黒線の開業に備えて専用車両として導入されたものです。営団地下鉄(当時)南北線と東京都営地下鉄三田線との相互直通運転の協定に則り、運転機器等の取扱を共通化しました。1999年から2001年にかけて78両(6両編成13本)が製造されました。
車体は軽量ステンレス製でビードのない平板で、艶消しの仕上げとなりました。先頭部は曲線デザインのFRP製です。車内の配色はピンク系の暖色でまとめられました。腰掛は片持ち式とし、座面が茶色、背面が赤色としています。側扉上部にはLED式案内表示を装備しました。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のVFI-HR2420E/SVF038-A0、主電動機は出力190kWのTKM-98・99、補助電源装置はIGBT-SIVのINV127-B0です。台車はTS-1019/TS-1020、集電装置はPT-7108B、冷房装置はRPU-11012H/HRB503-1を装備しています。
写真の3002Fは1999年4月にデハ3252・デハ3202・サハ3502、2000年8月にクハ3002・デハ3402・クハ3102が東急車輌で完成したものです。3両は3001Fに組み込まれ、8両編成で暫定的に東横線で使用されたあと、2000年8月に3002Fとして6両編成となり目黒線に投入されました。2020年9月には相鉄線への直通対応改造を完了しています。2023年3月の直通開始時には中間車を増結して8連化されるようです。